QA よくある質問

成人矯正

子供のときから歯並びで悩んでいますが、大人になってからでも歯が動くのですか?
はい。歯があり、歯の周りのはぐきが健康であれば治療可能です。ただし年齢が上がると歯槽膿漏を持ってらっしゃる方がいらっしゃいます。重度の歯槽膿漏の方は場合によっては歯を動かさないほうが良い事もあります。
歯を抜かず治療できますか?
矯正治療で抜歯をしない治療もございます。
抜歯をする場合は術者の豊富な経験と科学的で合理性のある判断が必要です。診断によって不必要な抜歯を少なくする事もできます。歯を抜きたくない方には、できるだけ希望に添えたいと思いますが診断の結果余儀なく抜歯をせざるをえない場合もございますので、ご了承ください。
歯を動かすのは、どのような装置を使っているのですか?
始めに、歯のブラケットというセラミック製・プラスチック製・金属製の装置をのり(接着剤)ではりつけます。
次に、ごく細いアーチワイヤーという馬蹄形の金属製ワイヤーを装置に挿入します。あとは時間とともに歯が動いてきます。
矯正治療は、どのような痛みがあるのですか?
1つ目は装置をつけることにより唇や頬の内側に痛みが生じます。ですが、この痛みは最初の1週間程度で、軽減されます。2つ目は歯を動かす時の歯の周りの組織の反応です。こちらは個人差がかなりあります。最初、歯に力を加えて5~6時間経つと歯が浮いたような感じになり、しっかりと噛みしめると痛みが伴うことがあります。歯に力を加え始めて2~3日後に痛みのピークはきますが、1週間程度で次第に軽くなってきます。通常、月に1回の調整の度に同じような反応がでますが、痛みはだんだんと軽くなってきます。約3ヶ月経てば、楽になってきます。痛みに耐えられない場合は鎮痛薬を服用してもらう場合もありますが、薬を欲しがられる方はほとんどいらっしゃいません。なお、個人差がございますので、歯を動かす時の痛みを感じない方もいらっしゃいます。
治療中に虫歯になっても、治療はできるのですか?
はい。治療は可能です。その場合は装置を一時的に外して治療をしていただく事があります。装置を外すと矯正治療の進行が著しく遅れるようであれば、虫歯の進行を止める処置をいたし、矯正終了後に改めて本格的に治療を受けていただきます。
家族や両親に知られないように治療できますか?
はい。可能です。歯の裏側からするリンガル(舌側)矯正というものでしたら完全に外からは見えませんし通常の矯正治療でも口を大きく開けなければ、ほとんど隠せるようです。これは、実際患者様から聞いた事です。そして、ご連絡ですが医院から患者様のお家にお電話する事はいたしません。何かあれば患者様からご連絡していただくことにしています。
矯正治療中に引っ越しや転勤で通院出来なくなる場合は、どうすれば良いですか?
継続治療をしてくれる医療機関をご紹介しています。このような場合、当院では診断に用いた資料や写真、治療の経過を記録したカルテの写しをお渡しし、継続治療をしてくれる医療機関をご紹介していますので、ご安心くださいませ。なお、未治療分の治療費は当院の規定に従ってお返しいたします。
矯正治療中に妊娠や出産すると何か問題はありますか?
妊娠中に矯正を始められたいとの事でしたら2つ注意点がございます。
まず1つ目は治療を始めるにあたりレントゲン検査を行います。わずかな放射線量ですが、妊娠中の方には心配なことです。わずかな事でも避けるべきですね。2つ目は矯正治療では抜歯をしなくてはいけない場合があります。抜歯をした後に薬を飲んでいただかなくてはいけない事がありますので、妊娠中の方は心配と思います。矯正治療でレントゲン検査や抜歯は通常治療の最初に行われる事が多いので、治療初期を過ぎれば妊娠、出産は問題がないと思いますので、安心して矯正治療を受けていただきたいと思います。矯正治療が妊娠中の胎児や出産に与える影響ですが、まったく問題ありません。矯正は局所的な治療なので全身に影響することは一切ありません。いままで、何人もの方が治療中に妊娠、出産されましたが、問題はありませんでした。
私は歯ぎしりがひどく、このままだと将来の歯が不安ですが、矯正治療は必要ですか?
歯ぎしりの原因は、顎の運動をつかさどる筋肉とそれを支配する神経系の不調和でおこると考えられます。
神経と筋肉の機構の不調和があれば寝ている間に無意識下で歯ぎしりをしてしまいます。仕事上や対人関係のストレスがあると神経がイライラし歯ぎしりにつながる場合もあります。また、歯並びが悪いと神経と筋肉の不調和から歯ぎしりにつながる場合も考えられます。治療は必ずしも矯正治療が必要というわけではありません。歯科医院で虫歯の治療をした後から歯ぎしりが始まったという場合は、その虫歯の治療をやり直してみると良いかもしれません
周りの目を気にせず装置したいのですが、見えにくい装置で治療が受けられますか?
受けられます。歯の内側からのリンガル(舌側)矯正を取り扱ってますので普段の生活の中で矯正をしているという事を人から気付かれる事はありません。周りの目を気にされる方には適切です。
矯正治療を受けるのは、審美治療と矯正歯科どちらが良いのでしょうか?
患者様に合った適切な治療をお勧めする事が可能です。当院では審美治療・矯正歯科を取り扱ってますので双方のドクターの観点からアドバイスさせていただきその患者様に合った適切な治療をお勧めする事が可能です。
歯を抜くときは、1度にたくさん抜くのでしょうか?
1度にたくさんの歯を抜く事はしません。同時に抜歯する歯の数は2本までが限界です。ご希望の方には1本ずつでも大丈夫です。
前歯が差し歯ですが矯正治療は可能ですか?
可能です。差し歯の表面にわずかに細かい凹凸をつけます。この部分に特別な接着剤を用いて装置を接着します。矯正治療が終了すれば差し歯の表面はきれいに磨いて終了です。
子供の時に虫歯で永久歯を抜かれ歯の数が少ないのですが矯正治療が出来ますか?
大丈夫です。治療は可能ですのでご安心なさってください。
歯が動くのはどうしてですか?
歯の周囲には歯の植わっている硬い骨があります。
ある方向から歯に力を加えると、力の加わった部分の骨に「破骨細胞」という細胞が出現し、骨を破壊吸収してゆきます。しばらくすると歯は破骨細胞が吸収した部分にゆっくりと移動してゆきます。同時に歯が移動した後の部分には「造骨細胞」という細胞が出現し、骨を新生してゆきます。このような骨の改造システムを利用して矯正の臨床を行っているのです。この骨の改造システムには血行がたいへん重要です。血行を介して上記の2種類の細胞が出現し、その細胞の栄養も血行によって運ばれます。したがって、血行が悪くなるような条件下では歯の移動が遅くなることも考えられます。
結婚式をひかえてますが、今、矯正を始めてしまった場合、結婚式の時に装置を外してもらうことはできますか?
はい。大丈夫です。結婚式の直前に前歯の良く見える部分の装置を一時的に撤去します。後ろの見えない部分はそのまま残しておきます。そして結婚式が終われば装置を付け直します。しかし、あまり長期になりますと、勝手に歯が動いてしまうので困ります。1週間~10日程度までが理想でしょうか。
他の矯正歯科で治療を受けてきましたが、引越しで通院が出来なくなりました。そちらの歯科医院で治療をしてもらう事は可能ですか?
大丈夫です。出来れば、前に見てくださってた先生から治療内容やレントゲン、歯型の模型等をもらって来て下さればよりスムーズに移行できます。
上の歯の並びだけが気になるのですが、下の歯にも装置をつけなければなりませんか?
矯正歯科治療では、必ずしも上下のすべての歯に装置をつけるとは限りません。上顎の前歯のみに、または奥歯のみに場所を限局したMTM(マイナー・トゥース・ムーブメント)と呼ばれる治療方法がございます。この方法で治療するかの判断は患者様と十分にお話しさせていただき柔軟に対応していきます。
矯正の検査の内容を教えていただけますか?
矯正の検査はレントゲンの撮影、口腔内写真の撮影、顔面写真の撮影、模型作製、咬合採得(上下の噛み合わせの記録のこと)を行います。そして作製された資料をもとに高度な診断を下し治療計画を考えます。検査結果は必ず患者様に見ていただき十分納得をいただいた上で治療を始めさせていただきます。
下の前歯が前に出て上の前歯と歯の先同士があたり、「受け口」のようになっているのが悩みです。
治療方法はどのようにされますか?あと、歯の並びは気にならないのですが、歯は抜くのでしょうか?
必ずしも歯を抜くとは限りません。
現状を考えれば歯の乗っかっている土台である骨格が「受け口」の関係になっている下顎前突症例ということです。このような場合のオーソドックスな治療方法の1つ目は下顎の歯(小臼歯)2本を抜いて空隙を得てその空隙を閉鎖することで下の前歯を内側に傾斜させます。2つ目は抜歯をしないで下顎の奥歯を少しずつ後方に送ることで場所を得、その空隙を閉鎖することで下の前歯を内側に傾斜させます。叢生(歯列の凹凸)があれば1つ目の方法ですし叢生が少なければ2つ目の方法となる場合が多いです。検査の結果と患者様のご希望を融合させ治療方法を決定していきます。
虫歯で奥歯を抜き、そのまま放置しています。このままでよいのか心配です。治療してもらったほうがいいのでしょうか?
今のままで放置していると抜いた部位の前後の歯が抜けている方向に倒れてしまいます。そして上下の歯が噛まなくなってしまいます。すると今度は対顎(抜けた歯が下(上)顎であれば上(下)顎のこと)の歯がどんどんのびてきます。そして噛む度に倒れた歯を更に傾斜させるよう悪い力が働きます。このようにして歯並び全体がだんだんと乱れてしまうのです。入れ歯やブリッジを入れるのも大事なことですが矯正治療によって歯並び全体を根こそぎ治すのもよい方法です。
上顎前突症で上の前歯と鼻の下の部分が前に出ています。
私は子供の頃から口で呼吸するのが癖になっているほど慢性の鼻炎でしたが、今の歯並びと何かの因果関係があるのですか?
患者様の全員が少しずつ異なった個性をお持ちで、どのような段階をへて現在の骨格や歯並びが出来上がったかのかという不正咬合の成り立ちの説明は難しいです。慢性の鼻炎が長期に継続すれば、ご指摘のとおり口呼吸といって鼻を使わずに口でのみ呼吸せざるを得なくなります。このような方には開口といって上下の前歯が噛まないであいてしまう状態になることがあります。また、口呼吸するため、下顎が後方に回転してしまえば結果として上顎が出たように見えることもあります。ご質問の因果関係があるからといって、慢性鼻炎を治せば勝手に歯並びが治るわけではありません。10歳ぐらいのお子様であれば、まだ残りの成長があるので変化する可能性がありますが、成人の方の場合では矯正治療をしながら鼻炎も治すという方法になります。矯正歯科の一般的な検査で鼻中核の湾曲がわかりますので気になる方はご相談ください。
矯正治療で歯を抜いたり、抜かなかったりする基準を教えていただけますか?
はい。科学的で合理的な判断です。
歯を抜く治療になる場合、何本の歯を抜く事になるのですか?
通常の矯正治療では、上顎2本下顎2本の合わせて4本の抜歯をワンセットでお願いする場合が多いです。
上顎を抜けば下顎を抜く、右側を抜けば左側を抜くという様に規則的に行わなければいけないのです。抜歯する部位は小臼歯です。犬歯(糸切り歯)と大臼歯(奥歯)の中間にあり上下の咬合(噛み合わせ)に1番犠牲が少ない部分と考えられているからです。症例に応じて、第1小臼歯や第2小臼歯になります。虫歯で著しくダメージを受けている歯がある場合は、その歯を抜歯し良い歯を残すようにしています。たまには大臼歯を抜歯する場合もあります。
上顎の骨格と上の歯並びが著しく突出している場合は、上顎2本のみの抜歯をします。また、下顎の骨格と下の歯並びが著しく突出している場合は、下顎のみ2本抜歯します。これらの例外では上下の歯の数が合わなくなるので第3大臼歯(親知らず)を使用したり等の工夫が少々必要になります。

小児矯正

子供の矯正の開始はいつごろからがよいですか?
7~8才ごろが適当でしょう。
上下の永久歯の前歯が2~8本がはえ始め、不正咬合がはっきりと目立ってくるころです。永久歯の出てくるのが遅い方は開始が少し遅くなります。10才ぐらいからでも遅くない場合もあります。この時期の子供は矯正力への反応性に大変富んでいるので、時期をはずさずに治療を受けてもらいたいです。タイミングの良い治療は、短期間ですばらしい結果が得られるものです。なお、よほど重症の方を除いて、幼稚園の方にはあまりお勧めしません。
子供の矯正治療期間はどれくらいですか?
小児の矯正治療は永久歯の矯正(成人矯正)とは異なり成長を利用することができます。成長のメカニズムを治療に組み込んだり、骨の成長を抑制したりしながら治療をすすめます。したがって、成長はそもそもがゆっくりとしたものなので、治療結果が得られるのは遅くなります。また、途中で出てくる永久歯を持っていることもあるので、どうしても治療期間が長くなりがちです。ケースによって幅がありますが1~3年ぐらいです。
乳歯が抜けた後に永久歯がはえてこないのが心配なのですが、大丈夫でしょうか?
原因の一つに異常な早期の乳歯の脱落が考えられます。
乳歯の後に後続の永久歯がまだ十分に準備ができていない早期に、外傷や虫歯が原因で乳歯を抜歯(脱落)せざるを得なくなった場合です。この場合は、乳歯を抜歯(脱落)したところを硬い骨が覆ってしまい、永久歯が生えるのが遅くなってしまいます。あまりに生えるのが遅くなると、隣の歯が勝手に動いてきて永久歯の本来の予約席を奪ってしまいます。予約席を失った永久歯は、別の場所をもとめて勝手に生えることになり全体の歯並びが悪くなってしまうのです。
上の左右の前歯にすき間があいてハの字に生えてきましたが治るのでしょうか?
はい。上の前歯は2本だけでなく4本ともハの字に生えてくるのが正常です。あとから犬歯が生えるときに前歯4本を前に押すので、前歯のすき間は自然に治ってきます。しかし最近はこの自然に治るメカニズムが働かない子供たちが増えています。あごの骨が小さく犬歯が正しい位置に生えることができないとこのメカニズムが十分に働かず、すき間が残ったままの状態になります。
下の乳歯の前歯の後ろ側(内側)に永久歯が生えてきましたが大丈夫でしょうか?
はい。大丈夫です。下の乳歯の前歯の後ろ側(内側)に永久歯が生えるのが正常です。乳歯が脱落した後に、永久歯が前に自然に動いてきて4本がきれいに生えそろうのが原則です。これをエスカレーター式の歯の交換とよびます。しかし最近はこの自然なメカニズムが働かない子供たちが増えて下の顎の骨が小さく前歯がきれいに生えそろう余地のない子供は、このメカニズムが十分に働かず自然に永久歯の前歯が前に出てくることはありません。でこぼこのままで終わってしまいます。
永久歯のはえる場所がないから隣の乳歯を順番に抜いていくという治療があると聞いた事がありますが正しいのでしょうか?
この方法は誤った方法です。乳歯を抜いても永久歯がきれいに生えるために必要な骨の幅を得ることにはならないからです。それどころか、早期に乳歯を抜いてしまえば、かむことによって乳歯を通して骨に伝わる刺激がなくなってしまいます。この刺激は骨の健康な成長の維持という点で重要な要素があります。この刺激が骨に伝わらなければ骨は収縮方向に向かいます。これは一種の退化と考えて良いでしょう。このようなケースにはあごの骨を拡大する方向の治療を行うべきです。乳歯の早期の抜歯は間違いで、別の面からも良くない点があります。
割り箸を噛んでおけば、勝手に治ると聞いた事がありますが、治るのでしょうか?
ごく一部のケースは何もしないでも勝手に治ってしまう程度の軽度なものもあるのは事実です。しかし、そのような事は歯科医師が口にして良い言葉ではありません。きっとその先生は患者様のご両親をあまり心配させないように配慮するつもりでおっしゃったと考えられます。
痛みに強くないのですが、治療は痛いですか?
いいえ。小児の矯正治療はあまり痛くありません。痛い場合でも3時間程度で緩和されます。ところが、年齢が上がり、永久歯列の治療を行うのが成人の方になると痛み感じられる方が少し増えてくるようです。

審美治療

短期間で歯並びを治したいのですが・・・。八重歯がとても気になりますが、人に見られる仕事をしているので、針金をつけての矯正を長期間するにはとても抵抗があります。短期間でキレイにする方法はありますか?
セラミック審美治療なら短期間でキレイになります。天然の歯の周りにセラミックのクラウンを装着する方法で、色、形ともに自由自在に作ることができます。
期間は患者様のお口の状態により最短2週間で治療することが可能です。
歯が抜けたままになっています。放っておいても大丈夫でしょうか?
歯は上下28本で平衡を保っていて、1本でも失うと、その両側から歯が傾き、噛み合わせのバランスが微妙に狂ってしまい、肩こりや偏頭痛、胃腸疾患など思わぬ病気を招いてしまいます。1本だけ抜いた状態であれば、両側の歯を処置して、ブリッジを装置することになります。また、多数抜けている場合はインプラントや義歯の治療をおこなった方が良いと思います。
差し歯をした後、歯と歯茎の間が黒くなってきました。
オールセラミックのクラウンなら、時間が経っても歯と歯茎の間が黒くなることがありません。年齢を重ねると歯肉が下がってくるため、一般的な差し歯ですと、ふちの部分(金属の部分)が黒く見えることもあります。金属を全く使用しないオールセラミッククラウンなら、歯肉が下がっても黒く見えることはありません。また、オールセラミックですと、歯全体の透明度が上がり、より美しい仕上がりにご満足いただけると思います。
ページトップへ